『「未来カルテ」をウチの自治体で』実際に使ってみた話。~無料で使えるエビデンスデータで、人口減少社会を迎え撃つ!~ その3(全3ページ)

未来カルテ・インタビュー:全員集合写真
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進化する!「未来カルテ」のこれから。
「未来カルテ」&「未来ワークショップ」研究開発協力3自治体インタビュー (3ページ目)

取材日:2017年(平成29年)11月4日
場所:千葉大西千葉キャンパス

2017年10月30日、各種統計データなどを用いて現在の人口減少・高齢化傾向が継続した場合の2040年の各地域の状況を予測できるプログラム、「未来カルテ」が公開されました。 人口減少・高齢社会のインパクトを市町村レベルで実感でき、政策立案を支援するこのツールは、「日本の縮図」ともいわれる千葉県にある、市原市・八千代市・館山市の協力で研究開発が進められてきました。立地も産業もそれぞれの市で、「未来カルテ」はどのように使われたのでしょうか。

3.協働から生まれた「未来カルテ」、
 共創で育つ「未来ワークショップ」。
 これからも進化します!

――せっかくの場ですので、ここが使いづらいとか、大学の研究だからやりづらかったとか、何かご不満など伺えましたら(笑)。「共創」がウリですので、今後のためにもどうぞ忌憚のないご意見を。

小橋 やりづらいということもなく、未来ワークショップも自治体では一番はじめのトライアルということで、先生方と多くの議論や共同の作業ができ、その後の総合計画策定にも大変参考になりました。また、子ども達にとっても、研究者の方や大学院生などと、関わりや憧れをもついい機会であったと感じています。

長谷川 館山市には、未来カルテも未来ワークショップも、市川市と八千代市で先行した後にほぼまとまった形で実施いただいているので、私たちはそれにおんぶに抱っこでやってきたと思っているんです。
千葉大学とか研究機関の方と接する機会はそんなに今までなかったので、カルテやワークショップだけに関わらず、いろんな話をさせていただく機会ができたのが、すごく刺激になりました。お願いもいろいろ聞いていただきましたし。

竹内 大学との連携に関しましては、八千代市としては少々弱かった部分がありますので、良い機会をいただいたと感じています。我々だけでこういったことをやろうとすると、予算の面であったり、ひとの力であったり、難しい部分があります。そういった箇所をご協力いただいて、データだけでなく得られるものがたくさんありました。

――全国偏差が出るといいな、というリクエストもあるようですが。県平均との比較はできるんですよね?

倉阪先生
最新版の未来カルテは、県のデータと比較ができるようにしてあります。高齢化率の進行具合が、ほかのところより激しいんだ、とか、そういったものが偏差値でよりわかる形になると、面白いかもしれないですね。おそらく田舎でも人口が若干増えているところもあると思いますし、高齢化率が止まっているところもあるかもしれない。そうすると「なぜ?」という話がまた出てきて、そこをもう少し解析すれば、いろんなことが見えてくるかもしれない。それは研究として続けたいと思っています。

長谷川 今後も国勢調査とかが出るたびに更新してもらえると、5年間なり何年間なりで、我々が少しは何か変えることができたのか、それとも残念ながら予測通りに進んでいるのか、先が見えてきて面白いかなと思います。それから、中学でも必ず「地域の勉強」をするので、そのときに資料として使ってもらえたら、さらに広がりが生まれるかなと。

――教材開発として使えるというか、指導の先生が簡単に使える形にできればいいですね。

倉阪 「未来ワークショップ」に中高生を集めるの、大変だったんですよ(笑)。学校の授業とか、そういった集める努力をしなくても集まるようなところでやると、効果も高いだろうし、やるほうもラクです(笑)。
そうそう、松戸市では若手の職員研修として「未来ワークショップ」をやったのですが、盛り上がりましたよ! べつにそんな楽しいデータじゃないんですけどね(笑)。「高齢化こんなに進みます」とか、まあ和気あいあいと、合コンみたいな雰囲気になって(笑)。

――別の意味でも未来が新しく作られそうな(笑)。

倉阪 2018年1月にファシリテータマニュアルが公開されたら、ぜひ活用していただきたいですね!

(文責:RISTEX広報)


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関連リンク

「持続可能な多世代共創社会のデザイン」(研究開発領域WEBサイト)

「多世代参加型ストックマネジメント手法の普及を通じた地方自治体での持続可能性の確保」研究開発プロジェクト (倉阪 秀史 千葉大学 大学院 教授)

未来のストックが見える「OPoSSuM オポッサム」
(「未来カルテ」は、こちらのサイトからダウンロードできます)