「内省と対話によって変容し続ける自己」に関するヘルスケアからの提案

研究代表者
尾藤 誠司
所属
独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 臨床研究センター 政策医療企画研究部臨床疫学研究室
役職
室長
研究開発期間
平成28年11月~平成31年10月

プロジェクトの概要

人工知能やIoTが日常生活に浸透した社会において、個人は客観的な根拠に基づいた正確かつ詳細な情報を常に携帯しながら自分の人生を選択し、デザインすることができるかもしれない。一方、情報が多ければ多いほど人は合理的選択が可能になり、幸せになることができるわけでは必ずしもない。むしろ、情報に翻弄され自らの価値観を見失った生き方を選んでしまうことも少なくない。例えば、健康リスクに関する情報は、それが詳細で正確であればあるほど不確実性が増す。不確実性を内包した情報は、しばしば個人を強い不安に陥れる。「情報と人とのなじみがよい社会」を想定したとき、個人が情報をどのように取り入れ、自分が持つスキーマや価値観に基づいて認識し、揺れ動く感情とともに決断を行っていくのかについての「心の仕組み」が解明される必要があると我々は考える。  

本プロジェクトは、ヘルスケア現場を未来の情報社会の縮図と見立て、そこで行われている情報のやり取りがどのように人の認識や価値観、さらには感情に影響するかについて明らかにする。さらには意思決定支援者としての専門家の役割や、依頼者と専門家とのコミュニケーションのあり方について解明を行う。その上で、人間個人が「内省と対話によって変容し続ける自己」として、どのように情報に向き合い、利用し、自らの価値観に照らし合わせながら暮らすかに関する心のあり方と考え方、対処の仕方についての提案を行う。特に、不安感情を自己に変遷が起きようとする上で湧き上がる反応として位置づけた上で、個人がその不安感情にどのように向き合い、自らの考えや行動に反映させるべきかについての具体的な提案を行う。

実施者

尾藤 誠司 (代表者)

独立行政法人国立病院機構東京医療センター 臨床研究センター政策医療企画研究部臨床疫学研究室

室長

松村 真司

独立行政法人国立病院機構東京医療センター 臨床研究センター政策医療企画研究部臨床疫学研究室

研究員

名郷 直樹

独立行政法人国立病院機構東京医療センター 臨床研究センター政策医療企画研究部臨床疫学研究室

研究員

浅井 篤

東北大学大学院医学系研究科医療倫理学分野

教授

大北 全俊

東北大学大学院医学系研究科医療倫理学分野

助教

竹林 洋一

静岡大学大学院総合科学技術研究科

教授

参画・協力機関

• 独立行政法人国立病院機構東京医療センター
• 東北大学 大学院医学系研究科
• 静岡大学 情報科学科