「ユビキタス社会のガバナンス」シンポジウム開催報告

シンポジウム「ユビキタス社会のガバナンス」の開催報告です。


『情報と社会』研究開発領域シンポジウム
ユビキタス社会のガバナンス

日時:2010年12月7日(火) 13:00-17:20
会場:富士ソフト アキバプラザ5F アキバホール(東京都千代田区)
主催:(独)科学技術振興機構 社会技術研究開発センター(RISTEX)

ハミングヘッズ社様サイトにこのシンポジウムの記事を掲載いただいております。

 「ユビキタス社会」は、私たちの生活をより便利に、より豊かにするという大きな恩恵をもたらしますが、情報社会の急激な進歩の影で深刻なデメリットも生じさせることもあります。科学技術の急激な発展に人々の意識や倫理規範、社会科学や法制度が追いついていないことが問題をさらに大きくしているともいえます。
 RISTEXの「情報と社会」研究開発領域では、この「ユビキタス社会」で必要とされる規律や管理方法はいかにあるべきかをテーマに、土居範久・中央大学研究開発機構教授を領域総括として平成17年度から研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」の研究開発を推進してきましたが、今年度で6年間の活動を終了します。そこで今回は領域および研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」の成果について報告するとともに、広く一般の方々と意見を交換することを目的として、終了シンポジウムを開催しました。
 師走の寒い日でしたが、会場となったアキバホールには150名を超えるみなさんにご来場いただきました。情報関連企業のご担当者や大学の研究者などスーツ姿の男性が中心ではありましたが、女性の方にもたくさんご参加いただき、みなさん熱心に耳を傾けていらっしゃいました。


会場となったアキバホールエントランス


多くの方にご来場いただきました


小野寺正氏(KDDI代表取締役会長)

 まずKDDI代表取締役会長の小野寺正氏による基調講演「アンビエント社会の実現に向けて」が行われました。


三上喜貴氏(長岡技術科学大学 教授)

その後、研究開発プログラム「ユビキタス社会のガバナンス」で研究開発活動を行った中で、唯一今年度終了する研究開発プロジェクトの代表者・三上喜貴氏(長岡技術科学大学 教授)が「カントリードメインの脆弱性監視と対策」について成果報告を行いました。


東倉洋一氏(国立情報学研究所 副所長)

休憩をはさみ、本領域の提唱者の一人である東倉洋一氏(国立情報学研究所 副所長)の特別講演「ガバナンスが創り出す新しい価値」が行われました。

その後、「ITガバナンスの現状と今後の方向」について、領域アドバイザーの佐々木良一氏(東京電機大学 教授)をコーディネーターとし、パネリストに同じく領域アドバイザーの山口英氏(奈良先端科学技術大学院大学 教授)、研究代表者の曽根原登氏(国立情報学研究所 研究主幹)、林春男氏(京都大学防災研究所 教授)を迎えてパネルディスカッションが行われました。

活発な意見が交わされたシンポジウム



「情報と社会」領域総括・土居範久氏

 最後に、領域総括の土居範久氏から、①「ユビキタス社会のガバナンス」に関して網羅的ではないが安全・安心な社会環境創造のため提言・社会実験・実証を図り、実用化を促進したこと、②ユビキタス技術の劇的な発展と急速に社会適用される環境において社会的リスクを最小化するためには、グローバルな取組、法整備、ステークホルダーとの協働などが重要であること、③科学技術の進展は社会に予期せぬ負ももたらすが、それを克服・対処するためには社会技術の研究開発の継続が重要であることなどがまとめとして報告されました。

今回のシンポジウムの配布資料をご希望の方は、以下までメールにてお問い合わせ下さい。

   JST 社会技術研究開発センター 担当:大倉(m2seshim@jst.go.jp