研究開発のその後-「動く津波ハザードマップ」

「安全安心」領域にて、片田敏孝教授(群馬大学)を中心としたチームにより「動く津波ハザードマップを用いた尾鷲市でのRM(リスクマネジメント)支援」(平成13年度~17年度)として実施された研究開発の、「その後」をご報告します。

「動く津波ハザードマップを用いたリスクマネジメント支援

<三重県尾鷲市>

  • 住民からの要望をきっかけに、市内の複数の湾それぞれを対象とする「動く津波ハザードマップ」が開発された。
  • 尾鷲市危機管理室が中心となり、地域ごとの防災説明会が開催されている。
  • 防災講演会をきっかけに、自主防災組織が設立されるなど、効果を上げている。
  • 自力での避難が困難な高齢者を手助けする避難訓練の実施や、避難経路の確保など、市と住民が連携した津波防災に備えた取り組みが進められている。

<岩手県釜石市>

  • 平成17年1月に市ホームページで「動く津波ハザードマップ」が公開され、市民250名を対象とした講演会が初めて開催された。
  • 市消防防災課が中心となり、市内各地域で住民を対象にした「動く津波ハザードマップ」を用いた津波防災教育活動や、各地域の町内会を中心とした防災活動が進められている。
  • 市立鵜住居小学校、唐丹小学校では、子どもたちを対象とした防災教育「災害文化醸成プロジェクト」が展開されている。

<その他の展開>

  • 北海道神恵内村にて、1993年の北海道南西沖地震のデータをもとに作成した「動く津波ハザードマップ」を用いた、津波防災教育が進められている。
  • 和歌山県広川町の「稲むらの火の館(濱口梧陵記念館・津波防災教育センター)」に、「動く津波ハザードマップ」が導入された。
  • 「動く津波ハザードマップ」の応用として、庄内川や利根川など、洪水により河川が氾濫した際の住民避難シミュレーションの開発に展開している。
  • 米オレゴン州立大学との共同研究を行うなど、海外と連携した研究開発を行っている。

参考リンク