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黒田プロジェクト(福井大学)の研究開発成果をプレス発表しました。

2018年04月20日

黒田PJ「養育者支援によって子どもの虐待を低減するシステムの構築」の研究開発の成果をプレス発表しました。本プレス発表の内容は、新聞等でもとりあげられました。

子育て中の母親ら養育者の抑うつ気分を見える化して子育て困難の予防を図る
~社会脳の活動を計測し養育ストレスが深刻化する前兆を早期発見する評価法の開発~
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20180205/index.html

(研究開発成果の要旨)
少子化や核家族化などを背景に、養育者の身近に悩みを相談できる相手がいないなど子育ての孤立化が問題視されています。その中で、養育者のメンタルヘルスの重要性が指摘されています。
福井大学子どものこころの発達研究センターの友田明美教授、島田浩二特命助教らは、養育者の気分の落ち込みが深刻化する兆候を、脳の機能画像から発見する方法を見いだしました。脳の活動を見える化することで、目に見えない子育てのストレスや心の疲れを本人と周囲が客観的にわかりやすく把握できるようになれば、子育て困難に至る前に予防的な支援へつなぐことが期待できます。
実験では0~6歳の子どもがいる母親30名を対象として、顔画像の表情からその人の気持ちを推測する課題を行いつつ、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて脳の活動を測定しました。その結果、気分の落ち込みが高い人ほど大人の気持ちを推測するといった共同子育てにとって重要な社会能力に関する脳(右下前頭回)の活動が低下する傾向があることがわかりました。
今後、多くの施設で利用されるよう、企業との検出技術の共同開発や定期健康診査での活用を視野に入れた自治体との連携などを行い、養育者を支援するシステムとしての確立をめざします。

2018_kuroda-fukuipress.jpg

(左)大人の気持ちを推測する能力に関する課題を行った時、抑うつ気分が高まるほど脳活動が低下した部分(赤色)。
(右)その課題時の脳活動値(縦軸)と抑うつ気分尺度(横軸)の変数間で示した逆相関。