科学技術と外交・安全保障のための連携・協働の基盤作り

科学技術と外交・安全保障のための連携・協働の基盤作り/Creation of a Collaborative Platform for Science, Diplomacy and Security

社会技術研究開発センターでは、平成22年度より、新たに「科学技術と外交・安全保障のための連携・協働の基盤づくりプロジェクト」を開始しました。

これまで、RISTEXでは、文部科学省が平成19年度より「安全・安心科学技術プロジェクト」の下で実施する、テロ・犯罪に資する研究開発と連携し、日本国内の大学・研究機関・企業等における研究開発の成果をテロ対策のために積極的に活用すべく、産官学の連携・協働の協力ネットワークの構築に努めてきました(詳細につきましては、「外部受託研究等」のページをご覧ください)。

今年度開始する新規プロジェクトは、対象領域を従来の「テロ対策」から、国際的な外交・安全保障課題全般に広げます。より幅広い領域で、科学技術コミュニティと外交・安全保障コミュニティとの間にかけ橋を作ることを目指します。

近年、地球温暖化、犯罪・テロ・兵器の拡散、エネルギー問題、感染症、自然災害、人口増加、飢餓、食糧安全などの外交・安全保障課題に対処する上で、科学技術は重要な役割を果たしうることが期待されています。そこで、日本が科学技術の成果を積極的に活用して協力することにより、「科学技術外交」を積極的に推進してゆくことも期待されています。

日本の強みである科学技術力をいかにすれば有効に活用していけるか?そのために必要な施策とは何か?国内外でどのような体制を整備していくべきなのか?

  加えて、今後、科学技術の進歩は外交・安全保障にどのような意味をもたらしうるのか?それを踏まえた上で、日本国内外でどのような施策や体制の整備について検討していかねばならないのか?

本プロジェクトでは、これらの課題について考えるために、日本国内外で産官学の協力ネットワークを整備し、それを通じて科学技術と外交・安全保障との関係について考えていく上での連携・協働のための基盤整備を目的とします。

※なお、このプロジェクトの単独の活動は平成23年度上期に終了しました。

今後はこのプロジェクトのこれまでの活動の成果を織り込む形で、社会技術の研究開発を推進していく予定です。

The international community today confronts a variety of global security challenges including, global warming, energy issues, infectious diseases, natural disasters, population growth, starvation, food security, cyber security, terrorism, transnational crime, and proliferation of weapon. It becomes essential for every nation to tackle the transnational security challenges under close international cooperation. Accordingly the role of science and technology to address these challenges has increased its significance profoundly.

Japan needs to contribute to making the world safer and more secured by fully taking advantage of its science and technology prowess. By transforming Japan's scientific and technological edge into its "smart power", Japan is expected to strengthen its diplomatic power and international presence.

There remain many potential areas where Japan can utilize its capability for science and technology to the maximum extent for the benefits of global security as well as Japan's own diplomacy and security.

The aim of this project is to provide a collaborative platform between science and technology community and diplomatic/security community in Japan to think through appropriate policy and a framework to ensure effective domestic/international collaboration in order to utilize Japan's scientific and technological edge to address global security challenges.

This project has forged domestic/international networks among government officials, universities, research institutions, private sector, and NGOs, and developed a platform to share information and best practices, and to explore collaborative opportunities among the partners in many countries.

The project will work towards creating a platform for collaboration to discuss following issues:
・ What sort of science and technology is required in order to deal with global security challenges? What sort of domestic/international collaboration structures and measures are needed for promoting R&D and transitioning the S&T products?
・ In order to fully utilize Japan's scientific and technological prowess, what strategies are necessary for Japanese diplomacy and national/global security?
・ What sort of governance structure is needed in order to prevent the misuse of science and technology that could results in harming mankind, animals, and environment?

* Independent activities of this project ended in the first half of fiscal year 2011.
RISTEX plans to go on promoting the research and development of science and technology for society by adding the results achieved to date in these project activities.

RISTEX CT ジャーナル/RISTEX e-newsletter (Japanese)

これまで文部科学省からの受託業務の一環として、H21年度に13回にわたり配信した「 RISTEX CT Newsletter」の後継として平成22年度より新たに、「RISTEX CT ジャーナル」を創刊しました。

  国際的な外交・安全保障課題について・関連ニュース・各種イベント案内など、様々な情報を発信します。

第16号(2011年7月29日発行)

大規模災害対策・危機管理における科学技術コミュニティの役割

第15号(2011年7月22日発行)

東日本大震災復興構想会議提言の実現にむけて:過疎・高齢化地域コミュニティ再生のための人的支援

第14号(2011年6月24日発行)

東日本大震災における避難事例と防災教育~何が命を救ったのか~

第13号(2011年5月31日発行)

被災地復興におけるコンパクトシティ構想について

第12号(2011年4月26日発行)

岩手県被災地でのボランティア活動報告:復興に向けた課題と対応策について

第11号(2011年4月25日発行)

気仙沼港の石油タンク倒壊による油流出の調査報告~油による海洋・土壌汚染の問題が懸念される

第10号(2011年1月19日発行)

大量破壊兵器軍縮・不拡散および原子力の平和利用に関するアジア太平洋諸国の取り組み

第9号(2011年1月13日発行)

アセアン地域フォーラム(ARF)の部会における新型インフルエンザと口蹄疫に関する事例発表

第8号(2010年12月28日発行)

サウジアラビアの最重要指名手配犯リスト

第7号(2010年11月8日発行)

核セキュリティ・サミットと新しい核テロ防止概念の発展

第6号(2010年11月4日発行)

クラウドソーシングでイノベーションを!~グローバルセキュリティチャレンジについて

第5号(2010年8月25日発行)

インド・マオイスト-密接に関係する貧困問題

第4号(2010年6月15日発行)

タイムズスクエア爆破テロ未遂事件―事件から見たパキスタンと過激派の関係

第3号(2010年5月21日発行)

2009年以降の米国における主な「ホームグローン・テロリスト」事件について

第2号(2010年5月10日発行)

テロ対策の新たな視点

第1号(2010年4月12日発行)

モスクワ地下鉄連続爆破テロ:テロ再熱の恐れ

研究員による論文・発表資料/Articles, papers, presentations

RISTEX 「科学技術と外交・安全保障のための連携・協働のための基盤づくりプロジェクト」の研究員による論文および学会等での発表資料を掲載します。

The Nexus between illicit networks and WMD proliferation: The Case Study of North Korea

 The Nexus between illicit networks and WMD proliferation: The Case Study of North Korea(大量破壊兵器の拡散と非合法ネットワークの結びつき:北朝鮮の事例)<2010年>(英文)
研究員:古川勝久(フェロー)、野呂尚子(アソシエイト・フェロー)

 古川研究員および野呂研究員が、アジア越境型脅威研究評議会(Council for Asian Transnational Threat Research: CATR)が2010年に出版した  「Asian Transnational Security Challenges: Emerging Trends, Regional Visions」に執筆したものです。

Katsuhisa Furukawa and Naoko Noro. (2010).  The Nexus between illicit networks and WMD proliferation: The Case Study of North Korea.. In Caroline Zimke-Dickens and Julian Droogan (Eds.).  Asian Transnational Security Challenges: Emerging Trends, Regional Visions, (pp.167-182). Sydney, Australia, Macquarie University

Illicit Networks & North Korea's WMD Program

  Illicit Networks & North Korea's WMD Program(北朝鮮の大量破壊兵器プログラムと非合法ネットワーク)<2010年10月>(英文)
CATR (2010).Asian Conflicts Reports,Issue 13,September-October 2010,pp.4-5

研究員:古川勝久(フェロー)、野呂尚子(アソシエイト・フェロー)

Katsuhisa Furukawa and Naoko Noro.  Illicit Networks & North Korea's WMD Program.Asian Conflicts Reports,Issue 13,September-October 2010,pp. 4-5

The History of CBRNE Incidents in Japan

  The Historv of CBRNE Incidents in Japan (日本におけるCBRNE(化学・生物・放射性/核・爆発物)事例)<2010年6月>(英文)
CATR (2010).Asian Conflicts Reports,Issue 11,June 2010,pp.6-7

研究員:古川勝久(フェロー)、野呂尚子(アソシエイト・フェロー)、友次晋介(アソシエイト・フェロー)

Naoko Noro,Shinsuke Tomotsugu and Katsuhisa Furukawa.  The History of CBRNE incidents in Japan.Asian Conflicts Reports,Issue11, June 2010, pp.6-7

核テロ対策のための地球規模アーキテクチャの構築に向けて~核テロ脅威認識の変遷と新たな国際連携の模索

 「核テロ対策のための地球規模アーキテクチャの構築に向けて~核テロ脅威認識の変遷と新たな国際連携の模索」 日本軍縮学会研究大会<2010年8月28日>口頭発表資料)
研究員:友次晋介(アソシエイト・フェロー)

当プロジェクトの友次研究員が、上記学会において
核セキュリティに関する議論と国際的取組みに関する歴史的変遷、そしてそれらを踏まえたこれからの核セキュリティ対策への展望について論じたものです。

イベント/Events

今後のイベント予定/Upcoming Events

CBRN-E Asia Pacific Conference(CBRN-Eテロ対策に関する国際会議・展示会)

会期:2011年4月11 - 12日
会場:Grand Copthorne Waterfront Hotel(シンガポール)

主催:SMi Group、RISTEXはメディア・パートナーとして協力。

会議ウェブサイト:  http://www.smi-online.co.uk/ts20.asp

※詳細は  こちら(英文)

CBRN-E Asia Pacific Conference
April 11-12, 2011

Venue: Grand Copthorne Waterfront Hotel, Singapore

Hosted by SMi Grop (RISTEX as a Media Partner)

Conference Website:  http://www.smi-online.co.uk/ts20.asp

* For more details, click  Here

イベント開催報告/Past events (Japanese)

テロ対策特殊装備展(SEECAT 2010)(於:東京ビッグサイト)

2010年10月6-8日
出展:ポスター展示(本プロジェクトの活動紹介、日本におけるCBRNE事例の傾向分析、海外におけるテロ対策の取り組み)、RISTEX発行ニューズレター、その他テロ対策関連資料配布

2010年10月7-8日
セミナー開催:「テロ対策の新たな地平」(講師敬称略)

 1.  「忘れられた経験:日本におけるCBRNE事件・テロの持続と変容」 友次 晋介 RISTEXアソシエイト・フェロー

 2.  「CBRNE対応ロボットの研究開発と米国での評価標準化(調達基準策定)の動向」 田所 諭 東北大学大学院 情報科学研究科 応用情報科学専攻 教授

 3.  「地方公共団体における国民保護計画策定の実情と課題」 梅山 吾郎 株式会社損保ジャパン・リスクマネジメント リスクコンサルティング事業本部 コンサルティング部 社会公共グループ

 4.  「テロ対策機材の輸出と武器輸出三原則~武器は輸出できないという誤解」 森本 正崇 慶應義塾大学グローバル・セキュリティ研究所 客員研究員

 5.  「米国におけるテロ対策科学技術開発のための省庁間連携」 野呂 尚子 RISTEXアソシエイト・フェロー

 6.  「航空保安体制の世界的動向~米国同時多発テロ後のセキュリティ強化と限界」 宇田川 登紀 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 国際協力学専攻 博士課程

 7.  「サイバー・セキュリティ:リスクはどこにあるのか」 武田 圭史 慶應義塾大学 環境情報学部 教授

 8.  「米国における危機管理の取組み~米国政府開発のフリーソフトウェアCAMEOとは?」 小池 俊彦 株式会社NTTデータ 第四金融事業本部第二郵政事業部 第一営業担当 課長

科学技術と外交・安全保障セミナー






第4回 2011年2月18日










「サイバー・セキュリティの新たな課題」

講師:クライブ・ウィリアムズ(オーストラリア国立大学教授)


「変容する爆破テロの脅威と日本の爆破テロ対応」

講師:クライブ・ウィリアムズ(オーストラリア国立大学教授)、福浦裕介(内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付 内閣参事官)





第3回 2011年1月14日

「科学技術と外交・安全保障:海外の科学技術コミュニティによる取り組み」講師:ジェラルド・エプスタイン(全米科学技術振興協会 科学技術・安全保障政策研究センター所長)、デヴィッド・フランツ(ミッドウエスト研究所副所長)、ジョー・ハズバンド(全米科学アカデミー ライフサイエンス評議会・上級プロジェクト・ディレクター)、テレンス・テイラー(国際ライフサイエンス評議会議長)、峯畑昌道(パシフィックフォーラム/米戦略国際問題研究所(CSIS)・笹川平和財団研究プログラム研究員)

第2回 2010年11月10日

「テロ・災害対策のための科学技術:交通インフラにおける被害拡散予測モデル」

講師:スティーブン・ハンナ准教授(米ハーバード大学公衆衛生大学院)、大場良二博士(三菱重工業株式会社 技術本部 長崎研究所 流体研究室 技監 技術主幹)

第1回 2010年8月30日

「ライフサイエンス分野におけるバイオセキュリティ教育の最新国際動向」

講師:ブライアン・ラパート准教授(英エクセター大学 社会・哲学学部 科学技術公共政策学科)、峯畑昌道博士(英ブラッドフォード大学平和学部 リサーチ・フェロー)

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