双生児のコホート研究により遺伝と環境の総体的な影響を明らかに

「脳科学と社会」研究開発領域  研究開発プログラム「脳科学と教育」

「脳科学と社会」研究開発領域

研究開発プロジェクト名: 「双生児法による乳児・幼児の発育縦断研究」
研究代表者:安藤寿康(慶應義塾大学文学部 教授) ※終了当時


遺伝子と環境がこころと行動の発達に及ぼす
影響を双生児法により解明

研究開発期間:平成16年度~平成21年度

研究の概要:
 人間の心身の発達は、遺伝子だけでなくたくさんの環境の影響も受けています。この遺伝と環境の総体的な影響を明らかにできるのが双生児法です。
 この研究開発プロジェクトは、主に2005年に首都圏で生まれた双生児のうち約1700組の協力を得て、アンケートや個別面接調査、そして光トポグラフィーによる調査などによって、心身の発達過程を5年間にわたり縦断的に調査しました。

研究の成果:
 こども一人一人が持つ気質や運動能力、認知・言語能力、問題行動などが、遺伝、家族が共有する環境、一人一人に独自な非共有環境から、発達過程のどの時点で、それぞれどの程度の影響を受けているかがわかりました。今後、子どもの健やかな発達を支えるための教育環境を考える上での基礎情報として広く役立つことが期待されます。

現在の状況:
 科学技術研究費(基盤研究S)を得て縦断研究を継続しています。コホートが幼稚園から小学校にあがる時期に当たるので、新しい環境に遺伝的資質がどのように適応するかを解明するため、特にこの年齢に適切な「環境指標」の開発を進めています。