社会的発達に困難を持つ子どもたちを早期に発見・支援するシステムを開発

ニーズ
領域・プログラム

研究開発プロジェクト名

「社会性の発達メカニズムの解明:自閉症スペクトラムと定型発達のコホート研究」

研究代表者

神尾陽子(国立精神・神経センター 精神保健研究所 児童・思春期精神保健部 部長) ※終了当時

研究開発期間

平成16年度~平成21年度

報告書

研究開発実施終了報告書(PDF:3,648KB)

領域・プログラムWebサイト

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「脳科学と社会」研究開発領域


平均的な発達の幼児の社会性の発達を評価するために、遊びを中心とする行動観察をしている場面です。社会性の芽生えである模倣行動が観察されています。

研究の概要:
 幼児期の発達に一見問題の目立たない自閉症スペクトラムの人々はこれまで社会から支援の対象となっていませんでしたが、今日、思春期以降に抱える心の問題が社会化しています。自閉症スペクトラムの早期徴候のある子どもを、診断が確定する前に早く発見し適切な支援を行うことは、子どもの社会的発達を促し、本人やその家族、そして社会にとって大きなメリットとなります。
 この研究開発プロジェクトでは、「社会性」の発達メカニズムの解明を目的に、社会的障害を主症状とする自閉症スペクトラムと定型発達について、ある自治体の乳幼児健診と連携して、地域の子どもたちを対象に5年間にわたるコホート研究を行いました。

研究の成果:
 日本における自閉症スペクトラムの人々の発達研究に関し、重要な基礎的データの蓄積が成されました。学術的貢献としては、自閉症スペクトラムと定型発達にかかわる乳幼児期からの行動および脳のデータベースの構築等が、社会的貢献としては、自閉症スペクトラムの超早期診断や早期介入法の開発、かかりつけ小児科医のためのリーフレットの作成と自治体や小児医会への配布等、多くの成果が得られました。

現在の状況:
 本研究で確立した社会的発達に困難を持つ子どもたちの早期発見の方法論は、今、日本の複数の自治体の乳幼児健診システムに取り入れられ、地域の子どもたちへの発達支援および家族への育児支援に活かされています。今後も、多くの自治体での地域の発達ケアを向上させるために、さらに改良を進めるべく、研究を継続しています。

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