社会問題解決のための、幅広い取り組み

RISTEXでは、社会問題の調査分析、問題解決のための連携・協働の基盤作りを行っています。

「科学技術と知の精神文化」研究会

 世界が大きな時代の転換期を迎えている現在、科学技術、そして学問は何をよりどころとし、どこへ向かうべきなのでしょう。この問いに答えを出すためには、人々の精神・規範・文化と科学技術の関係を歴史に学び、さまざまな観点から討論する必要があるのではないでしょうか。

 そこで、RISTEXでは平成19年に「科学技術と知の精神文化」研究会を設置し、阿部博之・東北大学名誉教授の主宰のもと、継続的に会合を開催しています。研究会では学問、科学技術を取り巻く内外の言説、活動、精神、風土などについて、理系だけでなく人文・社会科学、企業、行政などさまざまなバックグラウンドを持つ有識者の方にお話をいただき、議論を深めてきました。

 研究活動の成果は書籍にまとめ、発行しています。

2017habahiro_p41_1.png  書籍「科学技術と知の精神文化シリーズ

科学技術振興機構社会技術研究開発センター編
丸善プラネット株式会社発行
定価1500円+税 (シリーズⅠ~Ⅵ 平成29年4月時点)

フランス国立社会科学高等研究院日仏財団、フランス国立科学センター共催
~日仏国際ワークショップの開催~

 複雑化・複合化した社会的問題の解決に向けて、科学技術政策から科学技術イノベーション政策への転換の流れは日本のみならず欧州でも顕著になってきています。そして、社会が望むイノベーションを創出するためには知の統合が必要であり、人文・社会科学分野に対する期待や要求も同様に高まっています。このような背景認識の共有のもと、JSTは2015年6月にフランス国立社会科学高等研究院(EHESS)と包括的な協力に係る覚書(MoC)を締結しました。

 RISTEXは、このMoC締結にもとづく協力の一環として、同年、EHESS日仏財団、フランス国立科学センター(CNRS)と共催で、第1回日仏国際ワークショップ「イノベーションおよび創造性への社会の関与:人文・社会科学の視座より」(Engaging Society in Innovation and Creativity: Perspectives from Social Sciences and Humanities)をフランス・パリにて、そして2016年9月に第2回ワークショップおよび公開フォーラム"Innovation Beyond Technique"を東京にて開催しました。

 公開フォーラムには政策担当者、民間企業、研究者、国際機関などの多様な参加者を迎え、人間・社会の視点に立ったイノベーションを展望する上では、科学、技術、研究、教育のあり方について哲学的思考が重要であること、また、大学、市民セクター、専門家、とくに人文・社会科学の役割の重要性などについて、一般参加者との意見交換を含め議論を深めました。


*日仏国際会議2016は、「日仏イノベーション年」の取り組みのひとつとして開催しました。
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