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研究開発プロジェクト紹介

不確実な科学的状況での法的意思決定

研究代表者:中村多美子(弁護士法人リブラ法律事務所)

第1回東京全体会議

プロジェクトについて

 法律家は、「科学的証拠」という姿の科学に法廷で出会うことがあります。また、新しい科学技術が開発されると、その安全性などをめぐる紛争が、法廷に持ち込まれることがあります。しかし、法律家にとって、法廷に提出される科学的な証拠や科学的議論を理解することは、容易なことではありません。また、科学者・技術者も、司法の仕組みを知らないまま、法廷に協力することは難しいことがあります。しかも、法廷で議論される「科学」には常に不確実性が伴います。科学の持つ不確実性を法律家が十分に理解し、科学者と協働していくためにはどうしたらいいのか、不確実性の先に、よりよい法的判断をするには、どういう仕組みがあったらいいのか。このプロジェクトでは、法律家と科学者が協力し合いながら、研究開発に取り組んでいます。


お知らせ

プロジェクトメンバーの吉良貴之氏が平成24年度科学技術社会論学会・柿内賢信記念賞(奨励賞)を受賞されました。


授賞式での吉良貴之氏
授賞式での吉良貴之氏

 中村プロジェクト(平成21年度採択)の吉良貴之氏(法哲学)が、平成24年度科学技術社会論学会・柿内賢信記念賞(奨励賞)を受賞し、平成24年11月17日(土)の科学技術社会論学会学術大会で授賞式が執り行われました。
 受賞対象となった吉良氏の研究課題「「科学裁判」から考える法と科学技術の変容」は、科学技術と社会の関係を「法哲学」の視点から考察するものです。「現代型科学裁判」で問題になる「法と科学の不確実性」に焦点をあて、そこではたらいている「法」の論理を内在的・原理的に分析しようとする試みは、中村プロジェクトの問題意識を受け継ぎつつ独自に発展させるものであり、今後の展開がおおいに期待されます。
 授賞にあたっては、中村プロジェクトでの活動、とくにその成果物「法と科学のハンドブック」への取り組みも高く評価されました。また、受賞スピーチでの吉良氏の軽妙な話術は会場の笑いを誘い、氏が中心になって開催してきたアウトリーチ活動、「法と科学の哲学カフェ」の楽しい雰囲気をうかがわせるものとなりました。

 ※科学技術社会論学会 ホームページ
 http://jssts.jp/content/view/245/34/


「サイエンスニュース」の特集ページに中村プロジェクトが紹介されました。
http://sc-smn.jst.go.jp/sciencenews/index.html
「科学と裁判:不確実な科学的状況での法的意志決定」(再生時間:6分46秒)

朝日新聞社WEBRONZAに研究代表者:中村多美子のコラムが掲載されました。


プロジェクト関連WEBサイト


研究開発実施報告書

平成21年度の研究開発プロジェクト採択以降、毎年度、研究開発実施報告書を掲載しています。

http://www.ristex.jp/examin/science/interaction/index.html#h21


これから開催予定のイベント

第3回サイエンスカフェ水戸 new
法と科学の哲学カフェ in 水戸
「震災後のあれこれ、科学や法でどうにかできる?」


 平成21年度採択の中村プロジェクト(研究代表者:中村多美子)がイベントを開催します。

日時:2013年3月2日(土) 15:00〜17:00

場所:まちなか情報交流センター
   (茨城県水戸市南町2-6-12 三栄ビル1F)

詳細:http://cafemito.exblog.jp/19740729/


終了したイベント

いつかは白熱教室&法と科学の哲学カフェ in 札幌
「正義、科学、そして幸福について」


 平成21年度採択の中村プロジェクト(研究代表者:中村多美子)がイベントを開催します。

日時:2013年2月16日(土) 16:00〜18:00(開場15:30)

場所: 紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデン
   (札幌市中央区北5条西5丁目7番地 sapporo55ビル)

詳細:http://www.event-navi.ne.jp/d_top.php?eventID=0000018588


 ポスターはこちら。

ワークショップ「科学の不定性と社会−法、技術、教育」


 平成21年度採択の中村プロジェクト(研究代表者:中村多美子)がイベントを開催します。

日時:≪1日目≫ 2013年2月16日(土) 11:00〜19:00
   ≪2日目≫ 2013年2月17日(日) 9:30〜13:00

場所: 京都大学 時計台記念館 会議室2、3
   (京都市左京区吉田本町 京都大学本部構内正門正面) 

詳細:http://www.sci.tohoku.ac.jp/hondou/0216/index.html


法と科学の哲学カフェ
「法と医療の不確実性――緊急時の医療コミュニケーションを題材に」


 平成21年度採択の中村プロジェクト(研究代表者:中村多美子)がイベントを開催します。

日時:2013年2月2日(土)16:00〜18:30(開場 15:30)

場所: ウィズガーデンつくば
   (茨城県つくば市研究学園C50街区1 イーアスつくば内)

詳細:http://kokucheese.com/event/index/70741/


イベント開催報告:http://www.ristex.jp/science/event/report.html#28


科学の不定性と社会 〜いま、法廷では・・?〜


 平成21年度採択の中村プロジェクト(研究代表者:中村多美子)がイベントを開催します。

日時:2012年8月26日(日) 10:00〜18:00

場所: 一橋記念講堂 大ホール
   (東京都千代田区一ツ橋2丁目1番2号 学術総合センター2階)

詳細:http://www.sci.tohoku.ac.jp/hondou/0826/


おおいたサイエンス・カフェ2012
「科学が安全を保証するか・法は安全を保証するか」
〜大震災から1年 今もっとも気になるあの問題をカフェで語ろう♪〜


 平成21年度採択の中村プロジェクト(研究代表者:中村多美子)がイベントを開催します。

日時:2012年6月10日(日) 15:00〜17:30

場所: ハニカムカフェ(大分市府内町3-8-8)

詳細: http://www.law-science.org/ooita.html


第2回 法と科学の哲学カフェ/第3回 法哲学若手漫談「震災後の科学コミュニケーションにみる「事実」と「価値」

 平成21年度採択の中村プロジェクト(研究代表者:中村多美子)がイベントを開催します。

日時:2012年4月22日(日) 19:00〜21:00(開場 18:30)

場所: Treasure River Book Café(千葉市中央区登戸1-11-18 第2潮ビル102)

詳細:http://kokucheese.com/event/index/33058/


第2回 法哲学若手漫談 科学論の「第三の波」と法哲学

日時:2012年3月30日(金)19:00〜

場所:ラボカフェ(東京都文京区本郷4-1-3 明和本郷ビル7階)

詳細: http://kokucheese.com/event/index/31813/


第1回 法哲学若手漫談「たかじんのScience at the Bar」

日時:2011年12月2日(金)18:00-20:00

場所:河原町VOXビル 3階 PARTY SPACE
   (京都市中京区河原町三条下る一筋目東入る大黒町44)

詳細:http://kokucheese.com/event/index/22016/

イベント開催報告:http://www.ristex.jp/science/event/report.html#21


法と科学の哲学カフェ「合理性の衝突」

日時:平成22年12月19日 14:00-16:00

場所:サロンド冨山房 FOLIO

詳細:http://www.law-science.org/cafe.html

イベント開催報告:http://www.ristex.jp/science/event/report.html#6


シンポジウム「科学裁判を考える」

日時: 2010年8月23日 17:30-20:30

場所:弁護士会館 2階講堂クレオ

詳細:http://www.law-science.org/page2/page2.html

イベント開催報告:http://www.ristex.jp/science/event/report.html#1


プロジェクトの概要



将来的な波及効果

このプロジェクトでの研究開発過程を通じ、法律家と科学者が、司法界と科学界のありようについて、相互に理解をするきっかけが生まれます。そして、双方が抱える問題を恒常的に議論するネットワークが誕生することが期待されます。そうしたネットワークでの議論を通じ、さまざまな制度改革について、司法界と科学界からの協働的なアプローチがなされる可能性が開けます。

また、両者の教育課程においても、科学研究者・技術者養成課程では社会や法に関する、また、法曹養成課程においては科学技術に関する、教育プログラムが開発・実施されることも期待されます。

報道・プレス発表等

新聞/雑誌等

●2010.7.16 河北新報 法廷から
●2010.6 岩波書店「科学」 平成22年6月号特集「法廷における科学」

論文発表

●2010.9.26 本堂毅、小林泰三、平田光司 法と科学の接点にみる科学教育の課題 日本物理学会
●2010.8.26 Tamiko Nakamura Why we should focus on science at the bar:from the point of lawyer's view 2010 Annual Meeting of the Society of Social Studies of Sciences
●2010.8.26 Tsuyoshi Hondou Why we should focus on science at the bar:from the point of scientific expert's view 2010 Annual Meeting of the Society of Social Studies of Sciences
●2010.8.26 Takako Nakajima Scientific controversies in the court: GM-rice trail in Japan 2010 Annual Meeting of the Society of Social Studies of Sciences