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プロジェクト紹介

リソースロジスティクスの可視化に立脚したイノベーション戦略策定支援

研究代表者

プログラムアドバイザー:松八重 一代
松八重 一代
東北大学大学院工学研究科金属フロンティア工学専攻 准教授
<プロジェクトのホームページ>
リソースロジスティクスの可視化に立脚したイノベーション戦略策定支援


プロジェクトの目標

 本プロジェクトにおいて、以下の3つの成果を創出し、我が国が実現すべき科学技術イノベーション政策において、リソースロジスティクス可視化を基盤としてイノベーション技術実装の際のステークホルダー抽出、リスクマネジメントに関わる方法論を提案する。

  • リソースロジスティクス可視化手法の提案
    社会におけるサプライチェーンを通じた対象元素のフロー可視化(元素レベル、素材レベル、製品レベル)
    ステークホルダー抽出の方法論提示
    イノベーション技術実装によるリソースロジスティクスの変更 社会、経済への波及効果分析
    イノベーション技術実装に関与するリスクの類型化
  • 事例研究を通じた イノベーション創出・実装に関わるステークホルダーの抽出と、リスクマネジメント手法の提案
  • イノベーション技術実装に関わるリスクマネジメントの成功事例について、暗黙知の体系化。進行形事例については、その議論の場に係わりながら提案システム・方法論の検証を行いつつ、マルチステークホルダー連携によるイノベーション創出、実装の際に予想される様々なリスク回避のための支援マニュアルを作成

 本プロジェクトでは、最終的に、資源戦略以外にも通用するリスク回避すべき対象に対して有意義な可視化手法の提案と、リスク回避手段となる政策立案支援を行うことを目標とする。



プロジェクトの概要

 多くの科学技術は、資源・環境制約の下に研究開発と社会的普及が行われていく。資源の制約は新たなるグリーンイノベーションを求め、新市場を牽引するライフイノベーションは新たなる資源を必要とする。資源や環境の制約を抜きにイノベーション創出を論ずることはできない。それにも係わらず、期待されるイノベーションの社会実装がもたらす資源需要構造の変化ならびに、廃棄物排出による資源の拡散は、そのサプライチェーンを網羅的に見ることが難しく、それ故にイノベーション戦略を考える上でステークホルダー間での情報共有が十分に行われていない。

 本プロジェクトでは各フィールドのどこに、どのように、どれだけの資源が用いられているのか、新技術の導入に伴い、どの資源利用にどのような変化が生まれ、その波及効果がどれほどなのか、あるいはその利用に物理的・経済的障壁が予想される資源の需給について、技術革新を喚起し、牽引することでどのような波及効果が期待できるのか、といった「リソースロジスティクス」を可視化し、ロジスティックに係わる多くのステークホルダーの抽出と、その関与の度合いを定量的に示すことを目指す。なお、本研究では、各種資源のなかで、特にニッケルとリンに着目し、社会・環境への影響として生物多様性に焦点を当てる。社会実装としては、その製品化および産業化を事例とする。

 新技術の導入とその効果的な実装において、これらのステークホルダー間の対話が重要であるが、共有知識が不十分であると同床異夢に陥る危険性がある。対話の際の共通知として本プロジェクトが明らかにしようとする可視化されたリソースロジスティクスはステークホルダー間の情報共有を可能にし、ステークホルダー間の知のギャップの気づきを与える。さらにリソースロジスティクスを明らかにすることで、金属資源と材料およびその加工製品・応用製品の流れをサプライチェーンととらえ、その効率性や資源リスク回避手段を明確にする。これによりネットワークのクリティカルノードを洗い出し、新たなイノベーション技術について、サプライチェーンを通じた資源リスクの回避の視点から重点化すべき研究開発項目の抽出を図ることができると期待される。

リソースロジスティクスの可視化に立脚したイノベーション戦略策定支援


リソースロジスティクスの可視化に立脚したイノベーション戦略策定支援



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