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プロジェクト紹介

感染症対策における数理モデルを活用した政策形成プロセスの実現

研究代表者

プログラムアドバイザー:西浦 博
西浦 博
北海道大学大学院医学研究科 教授
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感染症対策における数理モデルを活用した政策形成プロセスの実現


プロジェクトの目標

  • HIV/AIDSを含む感染症の流行状況をより良く理解するために、数理的手法を駆使した推定値や予測値が常に参照される体制を築くこと。
  • 感染症対策に関する政策を判断する際、数理モデルを用いた客観的手法に基づく研究成果を報告し、それを活用するまでのプロセスを日常的に確立すること。
  • 多施設および国連機関とのコラボレーションやメディア活用などを通じて、客観的手法に基づく感染症対策の政策判断の実現方法を戦略的に構築すること。
  • 感染症数理モデルを実用的に用いる担い手について、若手研究者を育成し、実行可能性と実践性の経験値を高めること。


プロジェクトの概要

 コンピュータを利用したデータ科学が目覚しい発展を遂げ、それと共に感染症流行の数理モデルを用いた研究手法や妥当性が近年までに整備され飛躍的に改善した。それにより、緻密な論理を積み上げて政策評価を行なうことや、観察データを数理モデルを利用して分析することによって流行予測を実施することが可能になった。HIV/AIDSや重症急性呼吸器症候群(SARS)、新型インフルエンザ、エボラ出血熱やデング熱などを対象に、海外では流行メカニズムの詳細な分析や感染症対策の評価において数理モデルが盛んに活用されている。しかし、日本では十分な実証的モデル分析やそれに基づく疫学的なエビデンスを活用して政策形成が行なわれていないのが現状である。

 本プロジェクトでは、感染症の発生動向の分析や公衆衛生政策の立案・決定において、数理モデルを用いて推定値・予測値を提供するとともに、客観性の高い政策選択肢を特定し、保健医療施策を形成するプロセスにおいて数理モデルを日常的に活用する体制・手段を実践的研究を通じて構築する。具体的な研究対象として、【1】効果的な予防接種体制の構築を念頭に各予防接種の効果を検討し、【2】HIV/AIDSを含む感染症の発生動向分析において数理モデルに基づく研究成果を日常的に参照される体制を築き、【3】新興感染症への適切な危機管理など、数理モデルを用いるべき政策判断の過程において客観的手法に基づく研究成果を活用する手段を確立する。

プロジェクトイメージ


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