領域総括片山 恒雄
 研究領域「犯罪からの子どもの安全」は、平成24年9月で終了した。13プロジェクトの研究活動も、すべてが「おしまい」なのである。なぜ、今頃になって、ウェブサイトのお色直しを考えたのか。実は、これには深い意味があるのだ。
 平成24年で終了したのはプロジェクトに対する助成であって、問題のすべてが解決したわけではない。プロジェクトの成果を社会にお返ししたり、さらに発展させていくということでは、これからがスタートと言っても過言ではない。また、今後も新しい問題が出てくるに違いない。5年を超える領域運営の中から、自信を持って言えることである。
 一方、研究に対する支援をいつまでも続けられないことも、認めないわけにはいかない。領域の運営にかかわってきたRISTEX(社会技術研究開発センター)のスタッフも、知恵袋として大きな貢献をいただいたアドバイザーの方々も、ちりぢりになってしまう。
 そんな中で、これまでも領域活動を社会に発信し続けてきたウェブサイトだけは、なんとか維持していきたいと考えているのだ。新しい情報が追加されることは、いままでに比べると減ってしまうかもしれないが、「犯罪からの子どもの安全」という気宇壮大な研究に取り組んだ人たちの想いを伝えていきたい。たくさんの人たちが、(意地悪な)領域総括のもとで七転八倒しながら、「犯罪からの子どもの安全」という夢を追った証を将来に残したい。「夢を現実にしよう」と努力したと言うべきだろうか。
 こういう目でこれまでのウェブサイトを見直すと、読みやすさ、分かりやすさの面から改善したほうが良いところがあった。じっさい、これまでにも読者の方から難しい、専門的すぎるというご意見は頂戴していた。そこで、今後は独立して存在していかなければならないウェブサイトをできるだけ魅力的にしようと考えたのだ。これが、今回のお色直しの目的である。
 まぁ、こういうことに完全はないから、直したら直したで、またお小言をいただくかもしれないが、それは覚悟のうえである。これまで、領域のウェブサイトをご贔屓にしていただいた方々と、今日、はじめてご覧いただいている皆さんに、これからもよろしくと申し上げて、お色直しのご挨拶としたい。

平成25年3月